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流行の波が来るたび感染者が倍増 兵庫県、新型コロナ初確認から1年半

2021/09/02 05:30

 兵庫県で新型コロナウイルスの感染者が昨年3月に初めて確認されてから、1日で丸1年半となった。累計感染者は6万6464人に上り、県民の80人に1人程度が感染した計算になる。流行は収束するどころか、波が来るごとにピークは倍々で増加。現在の第5波は感染者が連日千人を超え、これまでとは桁違いで拡大している。

 それぞれの波で1週間平均の感染者のピークで比べると、昨春の第1波、夏の第2波は2桁だったが、秋冬の第3波で250人を超え、変異株のアルファ(英国)株が流行した今春の第4波は500人を突破。インド由来のデルタ株中心の第5波は、千人に近づく。

 感染者初確認から1年後の累計感染者は約1万8千人。その後半年で2・7倍の約4万8千人が増えた。このうち、第5波の感染者総数は約2カ月で2万5千人を超え、既に第4波の4カ月間を上回る。

 第4波では感染者の年代別で60歳以上が3割近くを占めたが、第5波では高齢者のワクチン接種が進み、1割未満に減少。ただ、デルタ株の感染力は従来株の約2倍と言われ、若者や現役世代で急速に広がる。8月下旬から、ようやく高止まりの傾向となっている。

 県感染症対策課の西下重樹課長は「次から次へと(流行の)ピークを繰り返して桁が変わり、こんなに長期化するとは。慣れや疲弊もあると思うが、少なくともワクチンが広く行き渡るまではマスク着用などの感染防止対策を続ける必要がある」と強調した。(井川朋宏)

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