• 印刷
西村康稔氏
拡大
西村康稔氏

 菅義偉首相の突然の辞意表明に、兵庫県内の自民党関係者からも驚きの声が上がった。間近に迫った衆院選をにらみ、党の「顔」の交代で支持率回復を期待する一方、役員人事を見送った対応を批判する意見も聞かれた。

 「青天のへきれき」とは、ベテランの渡海紀三朗衆院議員(兵庫10区)。「政治は結果。コロナ対応で国民の不安を解消できていない責任はある。政治空白をつくらずに総裁選、衆院選を行うかが問われる」と、総裁選の前倒しを求めた。

 閣僚として菅首相を支えてきた西村康稔経済再生担当相(同9区)は3日の会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種やデジタル化の推進など菅首相の実績を評価。自身は2009年の党総裁選に立候補したが、今回は「ゆっくり考える時間を取れていない」とした上で「コロナ対策や経済再生など、課された責任をしっかり果たしたい」と述べた。

 菅首相を支持する無派閥議員グループ「ガネーシャの会」の大串正樹衆院議員(同6区)は、低迷する支持率を念頭に「批判されているのは党の古い体質。われわれ若手が党改革を打ち出せば、国民に理解してもらえると思う」と話した。

 神戸市中央区の自民党兵庫県連では3日夕、役員交代に伴う新旧執行部の会議に国会議員や地方議員ら約30人が出席。総裁選の手続きや想定される衆院選の日程なども確認したという。

 県連の藤田孝夫幹事長は新総裁のもとで衆院選を迎えることを評価し、「次の総裁には、地方の声を丁寧に聞いてもらいたい」と要望。別の県連幹部は二階俊博幹事長ら党の役員人事が見送られたことに対し、「党内を刷新しなければ、有権者に『変わった』とは印象付けられない」と不満をのぞかせた。(紺野大樹、永見将人、今福寛子)

もっと見る
 

天気(9月11日)

  • 30℃
  • 26℃
  • 60%

  • 31℃
  • 24℃
  • 60%

  • 31℃
  • 27℃
  • 60%

  • 31℃
  • 26℃
  • 60%

兵庫県内に 警報 が発令されています

お知らせ