新型コロナウイルス感染症の新しい治療法「抗体カクテル療法(カクテル療法)」が、兵庫県内の医療現場でも始まった。ワクチン接種は進んだが、かつてない規模の新規感染者が確認される感染「第5波」では自宅やホテルでの療養者が急増し、重症者も徐々に増えている。第4波のような病床の逼迫をどう防ぐか-。県によると、県内で少なくとも81病院がカクテル療法を行い、重症化を防ぐ「切り札」として期待されている。(霍見真一郎)
「これだけ患者が多くなり、入退院で病床を回すのに必死だ」。連日、県内最多の新規感染者が確認されている神戸市で、市保健所の平山順子・感染症対策担当課長が話すように、病床の確保が引き続き課題となっている。
同市立医療センター中央市民病院(同市中央区)では、5波の当初は少なかった人工呼吸器をつける重症者が増え始めている。重症化を防ぐため、8月27日に「抗体カクテル療法センター」を設置。今月6日までに保健所が選んだ宿泊療養の軽症患者計20人に投与した。
カクテル療法は2種の薬剤を混ぜ、点滴で投与する。厚生労働省が7月に特例承認し、50歳以上や基礎疾患があるなど重症化リスクの高い人が対象となる。海外の臨床試験では、入院や死亡のリスクを7割減らす効果があったとされ、同病院の土井朝子・感染管理室室長は「重症化する人が3分の1に減るイメージ」と手応えを口にする。
同市須磨区の高橋病院(高橋玲比古院長)は8月17日から開始し、9月6日までに42人に投与した。発熱外来で陽性が判明した自宅療養者のうち、投与条件に当てはまる人に意向を尋ねて敷地内のテントで点滴。自宅に帰ってもらい、1週間後に診察する流れだ。
心臓や腎臓の疾患、糖尿病や高血圧と重症化リスクが極めて高かったという70代女性はワクチンを未接種で、症状が悪化しつつあったが、カクテル療法で持ち直し、無事退院できた。同病院の高橋由加利・内科部長は「投与しなかったら救命は難しかったのではないか」と話す。
同市中央区の神鋼記念病院でも、東山洋院長が「5波は、ワクチン接種が進んだのとカクテル療法があるのが大きい」と指摘する。感染初期に行えるカクテル療法は、コロナ病床の負担軽減に貢献しており、同病院は同療法を行う短期入院の実施も検討している。
このほか、県立加古川医療センター(加古川市)は、短期入院でカクテル療法を受けられる専用病床を確保する。県立尼崎総合医療センター(尼崎市)も保健所から紹介があった患者などに投与を始めている。
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