新型コロナウイルス禍の食品の売り方として、自動販売機が再び脚光を浴びている。機能の優れた新型の登場に伴い、豆腐、マドレーヌ、ラーメン、クレープ…と、兵庫県内でもユニークな自販機が増殖中。非対面というメリットに加え、24時間販売が可能なため、飲食店などが時短営業による売り上げ減を補う手段として、注目を集めている。(藤森恵一郎)
「マドレーヌを自販機に入れてから売り上げが1・5倍以上伸びた」。同県丹波市市島町市島の洋菓子店「コンフェクトタナカ」代表の田中義浩さん(61)が声を弾ませる。
8月、地元の駄菓子店が店頭に置いている自販機で、商品のマドレーヌを売り出した。初めは「ほんまに売れるんか」と半信半疑だったというが、店員との対面を避けて買える安心感と物珍しさも手伝い、多い日には60個が売れた。「1985年に開店して以来の定番商品が今になってこんなに売れるとは」と驚きを隠さない。
「店に入って1個だけ買うのは気兼ねするという人にも、自販機はうってつけ」と話すのは、豆腐製造・販売「やまいち商店」代表の山口雄一さん(52)だ。4月、神戸市東灘区住吉南町5の自社工場前に豆腐の自販機を置いたところ、売れ行きは好調で、近くのコインパーキングにも2台を追加した。今では売り上げの約3割を自販機が占める。「店を開ければ人件費や光熱費がかかる。自販機だと月々のリース代だけなので、かなりコストが抑えられる」と話す。
県内では他にも、ビーフン製造最大手のケンミン食品(神戸市中央区)が、本社前に自販機を設置。姫路市内では首都圏の人気ラーメン、加古川市内ではクレープなど、都市部を中心にユニーク自販機が続々と登場している。
◇
飲食店などの需要に応える形で、機械も進化を遂げる。1月に自販機メーカーのサンデン・リテールシステム(東京)が発売した冷凍自販機「ど冷えもん」は、さまざまな大きさの商品にも対応できるのが最大の売りだ。
従来は、食品メーカーが容器の大きさを機械に合わせていた。新型では飲食店が使いたい容器に合わせて、棚を調整できる。インターネットを通じ、遠隔で在庫確認などができるオプションも用意。「41都道府県に導入が進み、想定をはるかに超える受注がある」(広報)という。
自販機などの業界団体、日本自動販売システム機械工業会(東京)によると、食品の自販機は1985年の25万5010台をピークに右肩下がりで、2020年には7万台と3割弱にまで落ち込んだ。恒川元三専務理事は「コロナの収束が見えない中、需要は伸びている」と説明。「21年の台数は36年ぶりに増加に転じそうだ」と推測している。
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