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兵庫県内13市町「10月中にほぼ接種終了」 小野市は9月中 新型コロナワクチン

2021/09/30 05:30

 新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでおり、小野市は神戸新聞社の取材に「9月末に希望者への2回接種をおおむね終える」と答えた。兵庫県内で最も早いとみられ、このほか神戸、加古川など13市町が「10月中」とした。一方、ワクチン不足から予約枠を制限し続けている自治体もあり、市町間のワクチン供給のばらつきがうかがえる。(高田康夫、上杉順子)

 希望者への2回接種がおおむね終わる時期について県内41市町を取材。9月中は小野市だけで、神戸、加古川、たつの市など13市町が10月中、尼崎や明石、姫路市など16市町は11月以降を見込む。

 新たに12歳になって接種対象となる人や時間がたってから接種を希望する人らが受けやすいように、時期を示さない自治体も多い。いずれの市町も来年2月末の期限まで、希望者の接種を受け付ける。

 小野市は、25日に最後の集団接種を終了。6月中に全世代に接種券を発送するなど早期に集団接種を進めていた。県内で最も接種率が高い香美町も、10月9日で集団接種を終える。

 一方、加東市ではワクチン不足が続き、集団接種の予約枠を減らすなどしており、希望者への接種がおおむね終わるのは11月末になるという。国は10月上旬までに米モデルナ製なども含めて国民の90%程度が2回接種できるワクチンを供給することを示しているが、同市に実際に配分されるのは73%程度という。

 県ワクチン対策課によると、ほかにも10月前半までのワクチンでは不足する市町がある一方、余っている市町もあり、融通し合っているという。

 国は3回目の接種実施を決め、年内にも追加接種が始まることになるが、対象者や接種方法などはまだはっきりしていない。各市町は準備を始めており、ワクチン供給のあり方や当初混乱した高齢者の予約方法、医療従事者の確保などを課題としている。

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