ともに初入閣を果たした末松信介文部科学相（参院兵庫選挙区、細田派）と、山口壮環境相（衆院兵庫１２区、二階派）が５日、就任会見に臨んだ。

　末松氏は、新型コロナウイルス禍の教育や子どもの貧困対策を課題に挙げ、「現場に赴き、教師や子どもの姿を見ることが大事だと信じている。総理が『聞く力』と言うなら、私は『見る力』を付けたい」と強調した。

　これまで教育行政への関わりが薄かったという指摘は率直に認め「電話をもらった時『文科相ですか』と総理に再確認した。感激したが驚いた」と明かした。

　山口氏は、２０５０年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」をはじめ、菅政権の政策を踏襲すると表明。１１月に迫る国連気候変動枠組み条約第２６回締結国会議（ＣＯＰ２６、英国開催）について、「日本が流れをつくっていくようにしたい」と意欲を見せ、野球を引き合いに「私は仕事の打率で９割バッター。強打者に入ると思う」と自信を見せた。（永見将人、西井由比子）