傷害容疑の男子高校生の逮捕に貢献したとして、兵庫県警神戸西署は6日、県警鑑識課の警察犬「アルゴ号」(3歳、雄)に署長感謝状を贈った。警察犬による容疑者の発見は、県内では約10年ぶりのお手柄という。
同署によると、9月19日午前3時20分ごろ、神戸市西区岩岡町岩岡の公園で、男性が背中をナイフで刺される傷害事件が発生。知人の高校3年の男子生徒が現場から逃走したとみられ、アルゴ号は約2時間後、生徒の靴下のにおいを頼りに現場から追跡を始めた。約30分後、北東約500メートルのため池付近で発見。同署が生徒を逮捕した。
指導する佐貫智幸警部補によると、アルゴ号は昨年、捜索現場の山中で一時逃走して話題になった警察犬「クレバ号」と年齢が近く、ライバルだという。普段の現場では冷静に捜索を行い、高所でも物おじしない。
同署の仁科年正署長は「深夜の厳しい状況で、早期逮捕につなげてくれた」と感謝し、ドッグフードなどを贈った。(名倉あかり)









