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兵庫2区と7区の期日前投票所について知らせる西宮市選挙管理委員会の広報紙(撮影・斎藤雅志)
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 31日投開票の衆院選は、2017年に選挙区の区割りが変更されて2度目の総選挙となる。兵庫県内では、西宮市北部と川西市北部がそれぞれ兵庫2区と5区に編入された。前回は周知に向けた啓発キャンペーンもあったが、今回は新型コロナ対策などで見送られる。4年がたち、区割りは浸透したのか。選択の時を前に、有権者には「なじめない」といまだ戸惑いの声もある。(山岸洋介、久保田麻依子、浮田志保)

 「1票の格差」解消のため行われた17年の区割り改定で、兵庫6区だった川西市北部は5区(但馬・丹波地域、三田市、猪名川町)に、7区だった西宮市北部は2区(神戸市兵庫、北、長田区)に編入された。

 「まさか日本海側の選挙区に入るとは」。川西市北部の能勢電鉄山下駅近くに住む男性(70)はため息をついた。男性は以前、6区の候補者を熱心に支援していた。前回は5区で投票先を選ぼうにも「地元に縁のない人ばかりで、選挙カーも来ない。突然知らない町に引っ越してきた気分だった」。今回も誰に投票するか決めかねているという。

 別の農業男性(81)は「前回は投票所に行って初めて、区割りが変わっていることを知った。誰に入れようか、記載台の前で悩んでしまった」と苦笑した。

 一方、西宮市名塩さくら台に住む30代の会社員男性は「ここが2区になってたの」とあっけにとられた表情。投票所には毎回足を運ぶが「人物より政党を重視する。どんな候補者なのかは意識していない」とし、そのため前回は区割り変更に気付かなかったという。

 西宮市選挙管理委員会は前回、2区に編入された地域で啓発グッズを配ったり、説明会を開いたりして区割り変更を周知した。だが今回は解散から投開票までの日程が短く、新型コロナ感染予防のためキャンペーンは行えなかった。両市選管とも、広報紙やホームページで周知を図っている。

 期日前投票の対応は2市で割れている。川西市は南北2カ所に投票所を置き、住民はどちらでも投票できる。一方、西宮市は、居住する選挙区でしか投票できず、2区に2カ所、7区に6カ所の期日前投票所を設けている。西宮市選管は「ミスや事務の効率低下を防ぐため」と説明する。

 前回、区割りが変更された地域の投票率低下が懸念されたが、川西市選管は「大きな影響はなかった」。西宮市でも前々回(14年)からの下落幅が2、7区でほぼ同じだった。

 「なんでこんな区割りにしたんや」。前回、住民から苦情を受けた西宮市は「当時の市長が総務省への不信感を表明したように、市も当惑した」と振り返る。担当者は「住民が投票意欲を失わないよう地道な啓発に努めたい」としている。22年以降には全国で再び大規模な区割り改定が予定されている。

【特集ページ】衆院選2021

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