兵庫県三田市は22日、市民税などを滞納した男性から強制徴収しようとした際、誤って別人の口座を差し押さえたと発表した。2人は同姓同名の上、生年月日も同じだったという。
三田市によると、差し押さえ対象だった男性は市税や国民健康保険税など約160万円を滞納していた。強制徴収するため市が金融機関に照会したところ、氏名と生年月日が同じ口座が判明。市は滞納者と同一人物と判断し、10月20日に差し押さえ、口座の取引が停止された。
しかし翌日、口座を差し押さえられた男性から市に連絡があり、別人であることが発覚。市は差し押さえを解除し、謝罪したという。
口座の住所は大阪市だったが、職員が滞納者と思い込み本人確認をしていなかった。市によると、滞納者の戸籍の付票で住所の変遷を調べれば防げたという。市の担当者は「マニュアルが整備できていなかった。本人確認が漏れないように再発防止に取り組む」とした。(土井秀人)