インフルエンザの予防接種時期を迎え、兵庫県内の医療現場から戸惑いの声が上がる。新型コロナウイルスワクチンの接種と重なるケースもあることから、薬剤の取り違えなどを懸念。集団接種日を設ける診療所も出てきた。また、今季はインフルエンザワクチンの供給ペースが遅く、接種予約をいったん打ち切った医療機関もある。兵庫県は「シーズン全体の供給量は例年並みになる」とし、落ち着いてかかりつけ医に相談するよう呼び掛けている。(霍見真一郎)
「10月18日から新しい予約を断っています」。10月1日からインフルエンザ予防接種を始めた神戸市長田区の「いたやどクリニック」は、供給されたワクチンの量が予約で埋まったという。2020年はワクチンの小瓶(1本で大人2人分)を900本注文して832本納入されたため、今年も900本発注したが、10月半ばまでに届いたのは542本だけだったという。
同クリニックの木村彰宏院長は「インフル・ワクチンの効き目は3カ月程度で落ち始めるので、例年は11月ごろから打つよう勧めているが、底をついた。ただ、11月10日以降に追加供給があると聞いており、納入日は確定していないが、問い合わせも多いため予約を再開したい」と話す。
兵庫県薬務課の大岡徹彦課長は「昨年の供給は過去最高だったが、今年は例年並み。しかも昨年の10月末には供給予定量の9割が届いていたが、今年は65%にとどまる」と話す。ただ、11月以降に残りの35%が供給される見込みであることを強調する。
一方、コロナ・ワクチンとの混乱を警戒する動きもある。明石市の「ゆりのき内科」は10月1日から65歳以上限定で予約を受け付け、10月28日に希望者145人に一気に接種した。同市医師会長でもある橋本彰則院長は「同じ診療時間内にインフルとコロナのワクチンを交互に打つと、薬剤の取り違えや、皮下注射と筋肉注射の打ち間違いなどミスを起こしかねない」とし、インフルだけを接種する日を設けたという。
インフルは例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えるが、発熱患者がインフルかコロナか外見では見分けがつかない。橋本院長は「今は発熱で受診してきても、コロナ・ワクチンを2回接種したと患者が言えば、一つの安心材料になる。しかし接種から時間がたって効果が落ちてくる冬は難しい」と懸念する。
インフルとコロナの流行について、県の田所昌也ワクチン対策課長は「コロナ・ワクチンの希望者は11月でほぼ打ち終わるし、(先に冬が来る)南半球でもインフルが流行しておらず、同時流行の可能性は低い」とみる。コロナ・ワクチンの3回目接種券の配布が近く始まりそうだが、田所課長は「高齢者の3回目は接種は早くても来年1月下旬から2月上旬。インフル・ワクチンと交錯し混乱することはないだろう」としている。
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