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 12月にも始まる新型コロナウイルスワクチンの3回目接種で、兵庫県内の市町が11月下旬に接種券の発送を始める。接種対象は2回目接種からおおむね8カ月がたった18歳以上となる見込みで、まずは医療従事者が接種する。来年1月以降は一般の高齢者が対象となるが、予約を巡る混乱をどう避けるかや接種方式などの課題もある。

 兵庫では今年2月18日から医療従事者に対し、4月12日から高齢者に対してワクチン接種を開始。県によると、県内で2回目接種を終えた人は今月8日時点で400万5118人、接種率は72・51%。今のところ、3回目の対象は18歳以上だが、有効性や安全性が確認されれば年齢を引き下げる可能性がある。

 国は今月22日をめどに、3回目の接種券を発送するよう各市町に要請。接種券は1、2回目と異なり、予診票と一体化した新様式が基本的に採用される。市町ごとに発送時期は異なり、たつの市は11月下旬に12月の接種対象に発送。姫路市は同時期に来年1月までの対象者に送るという。

 使用するワクチンは米ファイザー製で、11月中に県内で計16万3千回分が供給される。大規模接種や職場接種で使われた米モデルナ製の使用は今後議論される。1、2回目とは別のワクチンを使う「交差接種」の可否について、国は明確な方針を出していない。

 医療従事者は原則、勤務する医療機関で接種する。一般の人は個別接種や集団接種が想定され、今年春や夏の予約の混乱を教訓にした対応が必要となる。8日に会見した姫路市の清元秀泰市長は「電話やインターネットで予約しなくても済む形にできないかと思う」と、方式の変更を検討していると明らかにした。

 国は3回目も職場接種を検討する。兵庫県内は2回目までの接種で117件の職場接種が行われたが、3回目に参加する企業や大学は未知数だ。国から詳細な説明はまだないといい、ある市の担当者は「政府の説明を待っていては間に合わない」として準備を進めている。(高田康夫)

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