「露天風呂に入っている時、ドローン(小型無人機)で盗撮されたかもしれない」。神戸市垂水区のスーパー銭湯を利用した兵庫県明石市の女性(42)から神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に相談が寄せられた。ドローンの法規制や盗撮被害の現状はどうなっているのか。同県警などに聞いてみた。
無線で操縦するドローンは、偵察や空爆といった軍事目的で開発された。衛星利用測位システム(GPS)を使えば長距離の自動飛行も可能。中には1万円以下で購入できる機種もあり、一般にも普及が進んでいる。
女性によると、10月下旬、露天風呂を利用していた午後9時台、暗闇の上空で緑と赤のランプが光っているドローンを発見した。5分ほど付近にとどまり、女性が注視していると横に飛んでいったという。
「お風呂には10~20代の若い子もいたので、盗撮していたのなら腹が立つ」と女性。係員が近くにおらず施設には報告しなかったが、不安に感じた。
施設の担当者は「そのような事案は聞いたことがなく、対策は特にしていない」と回答。女性は「ドローンは気軽に手に入り、盗撮しようと思えば誰でもできてしまう。危機感がないのでは」と指摘する。
県警生活安全部によると、夜間や人口集中地区、空港周辺の飛行禁止などのルールは航空法などで規制。ドローンによる盗撮は県迷惑防止条例違反や軽犯罪法違反に該当する可能性がある。県内ではこれまで屋外の風呂などで「盗撮されたかもしれない」という相談は数件あるが、摘発事例はないという。
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2015年の総務省のガイドラインでは、ドローンを利用すれば住宅やマンションの部屋の中を同意なしに撮影できることや、浴場や更衣場、便所など、人が通常衣服を着けない場所を撮影した場合は処罰される恐れがあると注意喚起している。
外湯めぐりが人気の城崎温泉街(同県豊岡市)は、近隣住民への安全配慮などのため、温泉街でのドローンの使用は公的機関やマスコミのみに限っているという。観光協会の担当者は「ドローンが飛んでいる温泉街、というのは不安に感じるお客さんもいる」と話し、許可を得た撮影の際も温泉の営業時間に重ならないようにするなど対応しているという。
利便性の一方、危険と隣り合わせのドローン。県警の担当者は「交通ルールと同じように、操縦しない人もドローンのルールを知り、何かあればすぐ警察に相談してほしい」と話した。(名倉あかり)
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