兵庫県加古川市の伝統産業「国包建具」や川の流れ、打ち上げ花火をモチーフに、映像を屋外で投影する催し「加古川リバーライト」の内覧会が9日夜、同市の加古川左岸河川敷で開かれた。プロジェクションマッピングの技術を駆使し、幻想的な光が刻々と姿を変え、辺りはデジタルアートの世界に包まれた。10~19日に一般公開される。
新型コロナウイルス禍で花火大会やマラソン大会など大型イベントが相次いで中止となる中、市民らが楽しめる機会を設けようと同市が初めて企画。作品は、高さ約6メートルのやぐら8基に設置したプロジェクター計18台を使い、約10メートル四方の立方体と全長約100メートルの地面に映し出した。
映像の中に入って観賞でき、光との一体感も楽しめる。内覧会では、作品を手掛けた制作会社「ピクセルエンジン」(京都市)のクリエーティブディレクター山崎なしさん(36)が「広大な空間に入り込み、加古川らしさを全身で感じてほしい」と解説。カウントダウンで点灯した。
午後6~9時。入場無料。会場に駐車場は設けない。小雨決行。市観光振興課TEL079・424・2190(若林幹夫)