新型コロナウイルスで重症化リスクを抱える高齢者が利用する介護施設。感染が落ち着いてきた初冬以降は入所者を癒やそうと、家族との面会を再開し、季節行事を企画する施設も出てきた。だが、オミクロン株への懸念が広がり、再び緊張感が高まっている。(佐藤健介)
「元気そうで良かった」。特別養護老人ホーム「花の森」(神戸市垂水区)。12月中旬、入所者の原須知江(すちえ)さん(98)に長女の本真規(もとまき)さん(70)が呼び掛けた。
2人の間には飛沫(ひまつ)を防ぐ透明のパーティションがある。少しでもぬくもりを感じたいと、本さんはホームの許可を得て手袋を着け、パーティションの隙間から母の手を握った。
認知症がある原さんは「困ったわ」とこぼす。本さんは「大丈夫よ。心配ない」と繰り返し、「お手々もあったかいわ。カブのスープを作って持ってきたから食べてね」と励ました。
コロナが流行し始めた昨春以降、同ホームは面会を原則禁止し、施設の携帯電話で家族と通信できるようにした。感染の落ち着きを受け、今年11月からパーティション越しに会うことを月1回、認めた。
しかし、オミクロン株が拡大し、感染者が出れば再び面会そのものができなくなる。毎日の予防策は欠かせない。ドアノブやエレベーターのボタンなど、多くの人が触れる場所を念入りに消毒。換気もおおむね1時間おきに数分間行い、窓を開ける前に何か羽織るよう入所者に促すなど、寒さを我慢してもらっている。
訪問者が書く健康チェックの項目に、ワクチン接種歴を追加した。長友幹夫施設長(40)は「入所者と家族が表情を確かめながら語り合う。そんな穏やかな日常を取り戻すため、対策は怠らない」と気を引き締める。
季節行事模索も
クラスター(感染者集団)が発生した認知症グループホーム「神港園レインボー西宮」(西宮市)は今春からビデオ通話での面会を採り入れてきたが、11月末に対面を再開した。時間は30分程度が目安だ。
「年末にやっと実現した。家族も直接伝えたいことがたくさんあったようで、とても喜んでいる」と金谷泰明施設長(62)。それでも「外出はまだ。早く収まり、初詣がまたできるようになれば」と願う。
耳の不自由なお年寄りらが暮らす特別養護老人ホーム「淡路ふくろうの郷」(洲本市)。例年冬の措置として面会は自粛しているが、少しでも季節感を届けようと、もちつきや「来年の漢字」の揮毫(きごう)イベントを企画した。近所の住民らが作った門松も飾る。
「コロナ禍だからこそ、年の瀬ぐらいは楽しんで過ごしてほしい」と橋詰恭子事務長(53)。22日には大阪でオミクロン株の市中感染が確認された。動向に注視しながら、感染対策と両立に努めている。
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