ガラスでできた筆記具「ガラスペン」を愛用する人が増えている。背景にあるのは、街や風景のイメージを色で表現したご当地インクの誕生に端を発する、インク人気の高まりだ。魅力的な色のインクを手軽に使うためにガラスペンを買った人が、その造形美や書き心地に魅了されている。(吉田敦史)
「14年前、売り場にガラスペンはありませんでした」。そう振り返るのは、ナガサワ文具センター(神戸市中央区)商品開発室長の竹内直行さん。デジタル化が進み、万年筆を使う人も減っていたという。
その状況を変えたのがインクだった。竹内さんが2007年に開発した「Kobe INK(神戸インク)物語」が先駆けとなり、ご当地インクは全国各地へ広がった。「『インク沼』にはまる」と表現されるほど、さまざまな色のインクを収集する愛好者が増え、需要は万年筆にも派生していった。
ただ、万年筆は構造上、インクを替えるのに手間がかかる。多くのインクを使いたい人には不便な面もある。
そこで注目されたのが、インクにペン先を漬けるだけで字を書けるガラスペンだった。硬い筆先が紙とこすれるさらさらとした感触や、適度なインク量の書き心地が特徴。水ですすいで拭き取ればすぐに違うインクを使え、ラメ入りなど、万年筆では使えないインクを使えるのも利点だ。
「インク沼」からガラスペンに手を出した人たちは、ペンの造形の美しさにものめりこむという。
人気の高まりを受けて、若いガラスペン作家も増えている。近畿大で造形を学んだガラス作家金田裕樹さん(24)=大阪府四條畷市=は、在学中はペンダントや置物も作っていたが、卒業した昨春からは、ガラスペン一本に絞って創作を続けている。
今月4、5日、同センターの梅田茶屋町店(大阪市北区)で開かれた催し「万年筆サミット」に出展すると、2日間で用意したガラスペン60本中40本が売れた。ペンの胴軸に作った空洞の中で球体が揺れるラムネ瓶のような「ラムネペン」(1万4千円)や、ペンの尻に地球のような球体をあしらった新作「Earth」(2万4千円)が人気を集めた。
新作を目当てに東京から前日入りした会社員女性(48)は、開店2時間半前から並んだ。「手作りなので同じものは一つも無い」とペンの造形を見比べ、「いいのが買えました」と満足していた。今年「インク沼」にはまったばかりだが、自宅にはインク200色、ガラスペン50本があるという。「仕事がデジタルだから余計に、手書きが恋しくて、楽しくて」と話した。
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