新型コロナウイルスワクチンの3回目追加接種について、兵庫県内の企業や大学からの職場接種の申請は24日午前の時点で55件、約12万人分と、1、2回目の半数以下にとどまっていることが分かった。卒業、入学シーズンと重なる各大学は実施するかどうかの難しい判断を迫られている。
県内では1、2回目の接種で計158件、約32万人分の申請があったが、一部でワクチンの供給が遅れたため、最終的に117件、約27万人分を実施。国は職場接種をした企業や大学を対象に3回目の申請を13日から受け付け始めた。締め切り時期は示されていない。
原則8カ月の接種間隔を考えると、7~8月に2回目を終えた大学では、3~4月が3回目の接種になる。卒業、入学シーズンと重なるため、県内で最も早く1回目の接種をした神戸市看護大は「行事との両立が難しい。学生の需要も読み切れず、全く白紙」。武庫川女子大は申請を見送っているが、オミクロン株の市中感染など不安要素があり「まだ100パーセントやらないとは言い切れない」とする。(高田康夫)
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