この冬一番の寒気の影響で、兵庫県は28日ごろにかけて、北部や南部の山地を中心に大雪となる見込みで、南部の平地でも積雪で交通に影響する恐れもある。気象庁などは、大雪が予想される地域は不要不急の外出の自粛を求めている。
神戸地方気象台によると、26日午後6時までの24時間に予想される降雪量は、いずれも多いところで、兵庫県北部と南部の山地で60センチ、県南部の平地で15センチ。26日午後6時からの24時間はさらに降雪が増し、県北部と南部の山地で60~80センチ、県南部の平地で20~40センチが予想される。
JR西日本は25日、山陰線と福知山線の一部などで26日始発からの運休を決めた。「きのさき」「こうのとり」など特急45本も運休。神戸空港と関西空港を結ぶ高速船「神戸-関空ベイ・シャトル」も、26日の全16便を欠航する。
また、西日本高速道路会社は降雪の状況によって播磨自動車道などを通行止めにする可能性があるとし、日本海側の通行を避けるよう求める。
国土交通省によると、雪が降り積もる中での車の走行は立ち往生が発生し、一酸化炭素中毒やエコノミークラス症候群の恐れがある。丹波篠山市では2017年2月、大型トラックのスリップをきっかけに多くの車が立ち往生し、県道が約7時間通行止めになった。
一方、徒歩でも道路の凍結で転倒し、大けがをする可能性があり、長靴など滑りにくい靴を履く▽小さな歩幅で歩く▽けがの予防のため帽子や手袋をする-などの対策が必要となる。(高田康夫、藤井伸哉)