日本維新の会の馬場伸幸共同代表は１６日、神戸市内で行われた「兵庫維新政治塾」の開講式に出席した。神戸新聞社の取材に対し、独自候補を擁立する西宮市長選について「非常に重要な選挙になる。兵庫での党勢をさらに拡大するきっかけにしたい」として、党本部も含めて総力戦で臨む姿勢を明らかにした。

　馬場共同代表は今夏の参院選について、改選数３の兵庫選挙区で現職の再選を目指すと強調。その上で、昨年の衆院選で比例代表の得票がトップの約７８万票だったことに触れ、「（参院選の兵庫選挙区で）いつかは２議席を獲得できるようにしたい」と述べた。

　来年の統一地方選までを見据えて開講した政治塾には、大学生や無所属の現職議員ら約７０人が参加。馬場共同代表は統一地方選の目標について、「首長を誕生させても議会の多数勢力でなければ力を発揮できない」とし、各議会で過半数を狙うとした。

　また、年内に予定される尼崎市長選に関し、県組織「兵庫維新の会」の室井邦彦代表は、公認候補を擁立する方針を改めて示した。（三島大一郎）