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茶室移築のため、基礎工事が進む不徹寺境内と、松山照紀住職=姫路市網干区浜田
茶室移築のため、基礎工事が進む不徹寺境内と、松山照紀住職=姫路市網干区浜田

 「雪の朝 二の字二の字の 下駄(げた)の跡」。季節感にあふれ、ぱっと情景が浮かぶこの一句を、わずか6歳で詠んだ江戸期の俳人・田(でん)ステ女(じょ)。彼女が創建した尼寺・不徹寺(ふてつじ)(兵庫県姫路市網干区浜田)で、近くの寺にあった茶室を境内に移築する計画が進められている。松山照紀(しょうき)住職(59)は「茶事や会話を通じ、女性が安らげる場所にしたい」と話す。

 不徹寺は1688(元禄元)年に創建された臨済宗妙心寺派の禅寺。移築予定の茶室「不生庵(ふしょうあん)」があった龍門寺(同)は、あるがままの心で一切が整うという「不生禅(ふしょうぜん)」を説き、広く民衆の支持を得た盤珪(ばんけい)禅師が開いた。ステ女は盤珪の下、同寺で修行を重ねて貞閑(ていかん)禅尼となる。同寺の尼僧道場として不徹寺を建立したが、完成前に亡くなった。

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