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「モーツァルトの原点に戻り、音楽で魅せる公演にしたい」と誓う神戸市室内管弦楽団の鈴木秀美・音楽監督(左)とソプラノの中江早希さん=神戸文化ホール
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「モーツァルトの原点に戻り、音楽で魅せる公演にしたい」と誓う神戸市室内管弦楽団の鈴木秀美・音楽監督(左)とソプラノの中江早希さん=神戸文化ホール

 モーツァルトの名作オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」の世界に、神戸市室内管弦楽団が挑む。26日に神戸文化ホール(同市中央区)で開く定期演奏会で、全編からより抜いた名曲のダイジェスト版で、声楽とともに演奏会形式で披露する。日本語訳の字幕を流し、歌劇的要素もちりばめる。指揮を執る同管弦楽団の鈴木秀美・音楽監督は「モーツァルトの音色を言葉でも伝えたい。オペラのような雰囲気も楽しめる演奏会にしたい」と抱負を口にしていた。(津谷治英)

 18世紀末のナポリが舞台。青年士官2人が、老哲学者の「女は心変わりする」との主張を確かめるため、変そうしてお互いの恋人を口説く。自分の恋人は他の男に心移りすることはないと信じていたが、女性らは新たな恋に落ちてしまう。

 若き軍人の恋人フィオルディリージを中江早希(ソプラノ)さん、妹のドラベッラを染谷熱子さん(ソプラノ)、若き軍人のフェルランドを伊原木幸馬さん(テノール)、グリエルモを加来徹さん(バリトン)が務める。

 ヒロイン役の中江さんは北海道教育大学・岩見沢校(音楽コース声楽専攻)出身。大学時代にモーツァルト作品を歌い込む機会に恵まれ、3年の時、モーツァルト音楽コンクール声楽部門で2位に輝いた。過去に何度か共演した鈴木監督は、「音域の幅が広く、特に高い音域は魅力がある」と信頼する。

 鈴木監督自身、チェロ奏者としても知られるが、中江さんもかつてチェロを学んだ経験がある。「鈴木さんは弦の音を的確に表現されるので、親しみやすく、歌いやすい」と話す。「演奏会形式なので純粋に音楽を聞いてもらえる。余計な要素を加えないモーツァルトの原点に戻って歌いたい」と意欲を見せていた。

 フリーアナウンサーの朝岡聡さんの語りもある。午後2時開演。4千円、25歳以下千円。神戸文化ホールプレイガイドTEL078・351・3349

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