新型コロナウイルスの感染リスクが高いとして各地で喫煙所が閉鎖される中、JR舞子駅前の歩道脇に置かれた灰皿について、神戸市垂水区の男性(67)から「通学、通勤で通る人たちが受動喫煙させられている」との指摘が神戸新聞社に寄せられた。神戸市も苦情を受けており、設置側に撤去を呼び掛けているが、設置側は「美化のためだ」と主張し、応じない構えだ。(名倉あかり)
明石海峡大橋を望むJR舞子駅南側。「たばこ」と書かれた銀色の灰皿は、駅の階段に向かう歩道脇にあった。1月下旬の平日正午前に訪れたところ、常に2~3人がひっきりなしに喫煙していた。金網を隔てた線路側に顔を向けて吸う人の姿が目立ったが、囲いはない。風向きによっては煙の臭いが歩道に漂う。
周辺にはバス停やバイクの駐輪場もあり、駅に向かう人通りも多い。一服を終えた40代の女性は「通勤時によく使う。子どもが後ろを通る時は気になるけど、吸える場所は貴重だ。この灰皿がなくなったら、みんなどこでも吸い始めてしまうのでは」と苦笑した。
この灰皿、いったい誰が設置したのか。すぐ隣にあるたばこ店店主の50代男性によると、灰皿はかなり以前からあり、店の敷地内ではあるが、数年前からは地元の男性(54)が管理しているという。
この男性によると、かつて、市の要請を受けた店側が灰皿を撤去したところ、吸い殻が線路に落とされたり、歩きたばこの人が増えたりするのを見て必要性を感じ、灰皿の管理を名乗り出たという。
男性は灰皿周辺の清掃も行っており、「ポイ捨てなどを条例で厳罰化してもらえれば、灰皿は必要なくなる」と主張。たばこ店主の男性も「灰皿撤去を民間に求める前に、まずは公的機関から灰皿をなくし、姿勢を示すべき」と話した。
一方、この灰皿をめぐって、2019年からの約3年間で12件の苦情が市健康企画課に寄せられた。同課はたばこ店の男性らに灰皿の撤去や店内への移動などを依頼してきたが、改善されないという。
兵庫県の受動喫煙の防止に関する条例には「県民は受動喫煙を生じさせないよう努める」などと定められている。しかし、罰則がなく、撤去への強制力もないため、市は「お願い」を続けている状況だ。
同課の担当者は「駅へ行くには灰皿が設置された近くを通らざるを得ない。今のままにはしておけない」と苦しい表情。「設置者側と粘り強く話をしていくしかない」と語った。
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