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 新型コロナウイルスの感染が疑われる濃厚接触者に対し、検査をせずに発熱などの症状で医師が診断する「みなし陽性」(疑似症)について、兵庫県尼崎市が9日から認める運用を始めた。兵庫県と神戸、姫路、西宮、明石市は既に認めており、みなし陽性の導入は県内全域に広がった。県内のみなし陽性患者は、9日時点で累計2千人を超えた。

 オミクロン株の爆発的な感染拡大で、全国的に検査試薬の不足や外来診療の逼迫が課題となる中、政府が「検査・受診が原則」との方針を転換。保健所を設置する県や政令・中核市の判断で、感染者の家族など濃厚接触者に症状がある場合、検査をしなくても医師が判断することを認めた。

 県内では姫路市が1月下旬から運用を始め、県も4日から導入。尼崎市では感染者の同居人に限りみなし陽性を認める通知を7日に出し、8日の医師会との会議で了承を得て9日から運用が始まった。同市は「これからも検査が必要な人にはしっかり実施していく」とする。

 西宮市以外は、みなし陽性患者の人数も発表している。県のまとめでは、1月27日~2月8日までの累計で1920人。同9日には神戸、姫路、明石市と県で計292人が発表され、累計は2212人となった。

 一方で、問題点も見えつつある。いち早く運用を始めた姫路市では、これまでに千人以上のみなし陽性を認めた。同市保健所の担当者は「理解していただいている市民も多いが、後に疑似症を告げずに医療機関を受診し、重複して発生届が出るケースがある。確認作業に手間がかかっている」と課題を挙げた。(高田康夫)

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