輸入コーヒー豆の急騰が、兵庫県内の喫茶店を直撃している。産地の天候不順などを理由に国際価格が上昇したのに加え、食用油の値上がりも経営を圧迫。さらに新型コロナウイルスのオミクロン株の流行拡大で、客足が遠のく店も多い。「いつまで続けられるか…」。続く逆風に店主らは悲鳴を上げている。(末永陽子)
人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」にも登場する西宮市の「珈琲屋ドリーム」。コロナ禍前は地元の常連客だけでなく、県内外から訪れるファンらでにぎわっていた。
だが、県内にコロナ対応のまん延防止等重点措置が適用された直後の1月下旬、店内には空席が目立った。「豆もほかの原材料も高くなった上に、コロナ。こんなトリプルパンチは初めて」。10年ほど同店で働く従業員の男性(33)が、硬い表情を見せる。
輸入コーヒー豆は1年ほど前から上昇。背景には、最大産地であるブラジルでの天候不順や、コロナ禍で発生した物流の混乱などがあるとされる。2020年冬は1ポンド当たり106セントだったが、昨年7月下旬には207セントに。以降も高値が続いているという。
ワッフルやサンドイッチが人気のドリームでは、豆の仕入れ価格に加え、小麦粉やバター、食用油などの値上げも痛手となった。男性は「店でも料金を上げないと立ちゆかなくなる」と頭を悩ませる。
◇
神戸・北野の近くに店を構える40代男性は昨年からアルバイトを始めた。バイトの日は家族に店を任せ、自身は「生活費を稼ぐ」。
元々インバウンド(訪日外国人客)や県外からの観光客が多かったこともあり、2年前と比べて客足は3割まで減少した。一方、昨年から豆の仕入れ価格は徐々に膨れ、産地によっては3倍近くになる品種もあったという。
今年に入り、ひっそりと店を畳む同業者も出てきた。「常連さんのために続けたい気持ちもあるけど、いつまで持つか」。時折、同じ選択肢が頭をよぎる。
神戸市兵庫区にある喫茶店では、がらんとした店内で、店主の50代女性がため息をついた。「ランチタイムはいつも満席で、午後は商談に使うお客さんも多かったのに…」
周辺にある企業で在宅勤務が増え、客足は激減した。昨年からはコーヒー豆など仕入れコストも2倍近くに増えた。営業時間の短縮要請の対象ではないため、協力金もない。「居酒屋だけでなく、昼の店も大変。このままでは店を続けられない」とつぶやいた。
◇
東京商工リサーチの調査では、21年の喫茶店による休廃業・解散は前年比26・5%増の100件で過去最多となった。最多だった18年84件を上回った。
一方、倒産は前年比8・9%減の61件にとどまった。同社は「コロナ関連の休業補償や給付金などが資金繰りを支えた結果。倒産する前に休廃業を決断するケースも増えているのでは」とみている。
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