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「演劇のまちづくり」見直しから一転、継続 豊岡市長、予算盛り込む「やめるのは多方面に不都合」

2022/02/18 19:30

 「演劇のまちづくり」の見直しを訴えて、昨年4月の兵庫県豊岡市長選で初当選した関貫久仁郎市長が、就任後初めて編成した2022年度当初予算案で、秋に実行委員会形式で開かれる豊岡演劇祭に、21年度と同じ約5400万円の運営費を盛り込んだ。全体的に前市長の政策を継続し、「やめるのは多方面に不都合が生じると感じた」と説明している。

 関貫市長は選挙戦で「演劇のまちなんかいらない」と発言して注目された。当選後に「市の関わり方を考えていくべきだという意味だった」と説明。21年度は予算が成立していたため、関連事業をそのまま実施。独自色は22年度以降に出すとしていた。

 同演劇祭は世界有数の演劇祭を目指して毎秋開催される。初の本格開催の20年は、新型コロナウイルス感染症拡大で規模を縮小、21年は中止されており、「(関係者が)大変な努力で準備をされてきた。一度はまともにやってもらってから検討する」とした。

 教育現場で演劇的手法を用いることにも、当初は懐疑的だったが、「有識者の検証結果や、現場の教員から良い影響が出ていると聞いた」とし、モデル校で実施していた小学校低学年向けワークショップを、全校へ拡大することも決めた。

(石川 翠)

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但馬

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