1月の本紙連載記事「いのちを学ぶ」に関連し、双方向型報道「スクープラボ」で「小中学生に対する性教育」について意見を募った。インターネットで簡単に情報が得られるが、誤った情報も氾濫しており、約9割が「性教育は必要」と回答。ただ、子どもらの成熟度の差が大きく、どこまで伝えていいのか、どのように教えるべきかと悩む保護者、教員らの姿が垣間見える。(末永陽子)
昨年12月26~28日、無料通信アプリ「LINE(ライン)」でアンケート。728人が回答し男女比はおおむね半々で、40、50代でほぼ半数。性教育の必要性を問うと、672人が「必要」と答えた。
その理由を五つの選択肢から一つだけ選んでもらうと、「性被害や望まぬ妊娠を防ぐため、十分な知識を持つことが必要」(271件)が約4割で最多。「インターネットで間違った情報を得る可能性が高い」(175件)、「生きていく上で大切な知識だから」(169件)、「家庭での性教育は難しいから」(34件)、「その他」(22件)と続いた。
対して、「必要ない」とした理由は「大人になるにつれて自然と覚えていく」がほぼ半数で最多だった。
自由回答では、ネットの普及により必要性を訴える記述が目立った。「子どもに携帯を持たせているが、会員制交流サイト(SNS)やネットで誤った情報を得るのでは」(30代女性)、「低年齢の孫が動画配信サイトを見ているが、合間に性的な広告が流れる」(60代女性)。
現場で子どもたちと触れ合う教員や医師らも葛藤を抱える。
50代教員が勤める小学校では、無修正の動画を見たり、キスしたりする高学年もいるが、「うぶな子もおり、伝え方は難しい」。50代女性教員は「食育や防災、薬物など教科以外にも教えるべきことが多く、性教育に割ける時間は限られている」と指摘する。
ほかの教員らからは「性教育で命の大切さを学ぶことで、人を大切にもできる」「学習指導要綱の範囲を超える内容は教えにくい」などの声があった。
福祉関係の相談員を務める女性は「子だけでなく無防備な大人も多い」とし、「性被害に遭わないための知識が要る」と主張。50代の精神科医は「性的虐待を受けた子は小学生でも異性への性が乱れる」とし、クイズ形式で分かりやすく指導しているという。
教える時期についても多様な意見があった。40代女性は、身近な保育園で下着の中に手を入れるなど子ども同士の性犯罪が起こったことを明かし、「性自認が生まれる4、5歳から始めるべきだ」。40代の看護師は、物心がつくころから人形や絵本を使って娘に教えたといい、「恥ずかしいと感じる思春期の前に教える必要がある」とした。
※このアンケートは読者の声を聞き取ることが目的で、無作為抽出の世論調査とは異なります。
◇
神戸新聞社は、読者の投稿や情報提供を基に取材を進める双方向型報道「スクープラボ」に取り組んでいます。身近な疑問や困りごとから、自治体や企業の不正告発まで、あなたの「調べてほしい」ことをお寄せください。LINEで友だち登録(無料)するか、ツイッターのダイレクトメッセージで投稿できます。皆さんと一緒に「スクープ」を生み出す場。ご参加をお待ちしています。
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