東京電力福島第1原発事故から自主避難を続ける森松明希子さん(48)が、舞子高校(神戸市垂水区)の環境防災科1年生に向け授業を行った。東日本大震災から間もなく11年。「自分だったらどうする、と思いながら聞いてほしい」。生徒たちの想像力に訴えかけて、森松さんは話し始めた。(鈴木久仁子)
森松さんは事故当時、福島県郡山市に家族4人で在住。生後5カ月の長女と3歳の長男の子育てに追われていた。
そこに地震が襲った。ライフラインが断たれ、医師の夫が勤める病院に身を寄せた。ほどなく、福島第1原発で事故が起きたことを知った。しかし、政治家はテレビで「健康にただちに影響はございません」と繰り返すばかり。何が起こっているのか分からず、不安がつのった。
福島第1原発から自宅までの距離を調べた。60キロしか離れていなかった。子どもの被ばくを恐れ、外遊びはためらい、買い物に家を出ることさえ不安な日々が続いた。
夫と話し合い2カ月後、大阪に母子避難することを決意した。以来、今日まで避難生活が続いている。
「家族4人で朝ご飯を食べ、日曜日に遊びに行く日常はなくなった」
森松さんは政府の指定する避難指示区域外からの自主避難者にあたる。自主避難者は全国にいるが、時に「わがまま、ヒステリック」などと非難され、肩身の狭い思いをすることが少なくないという。
「誰でも、放射能から逃れ健康を求めて避難する権利があるはず。私はたまたま関西になじみがあり、避難できたけれど、子どもを抱え県外に身寄りもなく、逃げられない人はたくさんいる。『自主避難』では理解が得られず、逃げにくいのです」。力を込める森松さん。原発賠償関西訴訟の原告団代表でもあり、「避難の権利の正当性」などを訴えている。
授業の最後に、1本のニュースを紹介した。原発事故の時に幼稚園から高校生だった6人が1月、「小児甲状腺がんを発病したのは事故による放射線被ばくの影響だ」として東電を相手取り、初の集団訴訟に踏み切ったという。「このニュースをどう思いますか。皆さんも、いつ被災者になるか分からない。自分のこととして考えて」と問い掛けた。
男子生徒(16)は「自分もいざとなったら、命と健康を守るための選択をしたいと思う」と話した。
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