宝塚歌劇団宙組公演「NEVER SAY GOODBYE(ネバー・セイ・グッバイ)-ある愛の軌跡-」が28日、宝塚大劇場(宝塚市栄町1)で初日を迎えた。小池修一郎作・演出、作曲は「ジキル&ハイド」など大ヒットミュージカルで知られるフランク・ワイルドホーン。2006年の初演時に初舞台を踏んだ真風涼帆が16年を経て、宙組トップとして主役ジョルジュを演じる。
今月5日開幕のはずだったが公演関係者の新型コロナウイルス感染で27日まで中止、ファンにとっては待ちわびた開幕となった。
1936年、ナチス政権下のベルリン五輪に対抗してスペイン・バルセロナで開かれる人民オリンピックの取材に訪れた写真家ジョルジュ(真風)は、米ハリウッドで一度会ったことがある劇作家キャサリン(潤花)と再会、心を通わせる。だがスペイン内戦で開催は中止、2人も戦争に巻き込まれる。ジョルジュは民兵となった闘牛士のヴィセント(芹香斗亜)らとともに、スペインの自由のため闘うと決意、キャサリンも心を同じくするが…。
主役2人は演技、歌ともに手堅い。ポーランドで生まれたジョルジュは各地を転々とするデラシネ(根無し草)だったが、内戦の厳しい現実を前に、戦いに身を投じることで生きる意味を見いだそうとする。その変わりざまをしぐさの一つ一つ、まなざしや表情の変化で、真風が細やかに、かつ骨太の演技で表現する。
一方、キャサリンの潤も、社会派の劇作家として1本筋の通った女性を好演。前回の「シャーロック・ホームズ」でもそうだったが、男役に追従するだけではない対等な、自分の考えを持ち、地に足を付けてしっかり立つ女性が似合う。
民兵を率いるリーダー的役割のヴィセントは宙組での芹香の立ち位置とも重なって見える。ソロの歌唱場面も多く、勇敢で頼れる男性を魅力たっぷりに演じる。ヴィセントと目指す方向をたがえ、民兵を自らの配下に置こうとする複雑な役どころ、PSUC(統一社会党)幹部アギラールを桜木みなとが熱演、新境地を見せた。
フィナーレのショーで圧巻だったのは、闘牛士(マタドール)にふんした男役たちが全員でマントを操る場面。銀橋中央に陣取った真風を筆頭に、激しい手さばきで壮観だった。
主題曲「NEVER SAY GOODBYE」の甘く優しいメロディー、明日への希望を込めた「ONE HEART(ワン・ハート)」、ジョルジュとキャサリンが愛を確かめ合う「全ては君の為に」、ファシストには屈しないという民衆の意思を表す「俺たちはカマラーダ」など、楽曲の力強さ、美しさが物語を後押しする。
困難と知りながら自由を守るため立ち上がる民衆の力-。小池が物語に込めたメッセージは、専制と抑圧がまん延する現代において、普遍性を持って訴えてくる。
3月14日まで。4月2日~5月1日、東京宝塚劇場で。
(片岡達美)
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