１月に兵庫県の新型コロナウイルスワクチン大規模接種会場で３回目接種を接種券なしで受けた人のうち、２千人程度の接種記録が国のシステムに反映されず、後で居住市町から届いた接種券で４回目接種が可能な状態となっている。当時、県に返送することになっていた接種券が返送されていないためという。

　県は１月１４日、姫路、西宮市に大規模接種会場２カ所を設置。同３１日までは接種券なしでも接種できた。期間中には医療従事者と高齢者約１万１千人が接種を受け、５千人程度が接種券なしだった。

　県は当時、接種券なしで接種を受けた人に、後で届く接種券を県に返送するよう求めていた。券を基に、国のワクチン接種記録システム（ＶＲＳ）にデータを入力し、接種済証が発行される流れだった。

　だが、県ワクチン対策課によると、現時点で接種券なしで接種した人のうち、３千人程度からしか券が届いていないという。国が公表する接種率にも反映できておらず、県は対象者に、接種券が届き次第、県への返送を呼び掛けている。

　県は２月２１日から再開した大規模会場での接種券なし接種について、県は市町から券を送る仕組みに変更した。（金　旻革）

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