新型コロナウイルスのまん延防止等重点措置の再延長が決まった兵庫県は4日、対策本部会議を開き、クラスター(感染者集団)が多発する高齢者施設に対し、医師会と協力して支援を強化する方針を示した。往診の協力金や施設内療養の補助金を倍増する。
県内では流行第6波で、福祉施設でのクラスターが209件(2日時点)発生した。1月以降の死者は70歳以上が9割超を占める。
措置期間中は、往診を担う医療機関への協力金を従来の1日5万円から10万円に引き上げる。感染者が療養する高齢者施設への補助も、1人当たり15万円から30万円に増やす。
また医療体制の充実に向け、民間病院5カ所で新たに30床を追加し、1529床体制とする。
ワクチン接種の促進は、県の大規模会場のうち姫路会場で、予約の多い金、土曜に限り、現行の1日千人を1300人に増枠する。加えて今月から始まる5~11歳の接種について県ホームページで情報発信する。
斎藤元彦知事は会見で「高齢者の命を守ることが極めて重要。繰り返しの延長で大変心苦しいが、感染を抑え込み、病床逼迫を防ぐ」と話した。(井川朋宏)
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