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 東日本大震災で被災した東北3県(宮城、福島、岩手県)に、「ひょうごボランタリープラザ」(神戸市中央区)が災害ボランティア派遣を続けている。発生からの11年間で474回、600台の大型バスを出し、延べ1万4687人が参加した。近年は住民の孤立化を防ぐ支援に軸足を置いており、「まだまだボランティアのニーズはある」とみている。

 同プラザは、兵庫県が阪神・淡路大震災を教訓に2002年に設置。県社会福祉協議会が運営している。04年の台風23号、09年の県西・北部豪雨など県内の被災地を中心にボランティアを派遣してきた。

 11年3月11日の東日本大震災では、発生1週間後に宮城県松島町に先遣隊を派遣。同28日には一般公募のボランティア約60人が同県東松島市などを訪れ、津波で被災した民家から泥出しや家具搬出を行った。

 その後も宮城県沿岸部を中心に定期的に県費でバスを派遣。民間団体の移動費用を負担、助成したケースを含め、11年度は62回、2316人を派遣した。13年度には最多の79回、2519人の参加があった。新型コロナウイルスの感染が拡大した20、21年度は年数十人ずつにとどまる。

 当初はがれき撤去や仮設住宅への引っ越し手伝いなどが主だったが、次第にお茶会、ゲーム企画といった被災者同士の交流支援に移行。マラソン大会や伝統行事など、にぎわいを取り戻す催しにスタッフとして参加する形も増えている。(上田勇紀)

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