神戸・三宮の東遊園地では11日、阪神・淡路大震災を語り継ぐ団体が、東日本大震災の犠牲者を追悼する行事を開いた。約50人が参加し、「3・11 ともに歩む」の文字の形に並べたキャンドル約800個を囲んだ。被害が甚大だった岩手県陸前高田市とオンラインでつなぎ、被災地に生きる住民同士で命の尊さをかみしめた。
NPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り(HANDS)」が2012年から続けている。
発生時刻の午後2時46分、参加者はキャンドルの周りで黙とうした。HANDS代表理事の藤本真一さん(37)は「10年の節目を越えた。神戸から寄り添い続けたい」と述べた。
陸前高田市には東日本大震災から9カ月後、東遊園地の追悼の火を分けて設置したガス灯「3・11希望の灯り」がある。
同市の武蔵裕子さん(61)は、震災当時の様子を「とんでもない津波が来ると直感した。目を覆う惨劇で、夢なら覚めてほしかった」と振り返り、「守りたい命を守る。生きる。それに尽きますね」と語った。
ほかにも当時の津波を「何が何だか分からない。地獄のよう」と表現する男性や、「家は失っても家族がいることがありがたい」と話す女性がいた。
会場には、若者らの語り部グループ「1・17希望の架け橋」のメンバーも集まった。
女子高校生(18)=神戸市=は小学生時代、東日本大震災後の宮城県気仙沼市を訪れ、同世代の子どもと交流した経験があるといい「海の周りはがれきの山だった。もう一度訪ねてみたい」と思いをはせた。(井川朋宏)









