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水上バイクの危険行為に懲役刑 兵庫県警が条例改正案、飲酒運転にも罰則新設

2022/03/24 16:05

 兵庫県警は24日、水上バイクの危険行為や飲酒運転に対し、懲役刑を新設する条例改正案の概要を発表した。罰則を現行の「20万円以下の罰金」から、「3カ月以下の懲役または50万円以下の罰金」に引き上げる。県警によると、水上バイクの規制に懲役刑を導入した条例は全国5都県にあり、兵庫県も6月の県議会定例会の提案を目指す。

 県警によると、改正するのは「水難事故等の防止に関する条例」。現行条例では水上バイクなどの危険行為に対し、20万円以下の罰金刑が科せられているが、改正案は意図的な危険行為に「3カ月以下の懲役または50万円以下の罰金」を科す。

 また、飲酒運転についても同様の罰則を新設。飲酒検知を拒否した場合は「20万円以下の罰金」とする。ヨットなど動力船でないものの危険行為も「50万円以下の罰金」との規定を設けた。

 水上バイクの危険行為を巡っては、2021年9月に淡路市沿岸で3人が死亡する事故が発生。水上バイクの操縦者は特殊小型船舶操縦士免許を取得していなかった上、血中からアルコールが検出された。さらに今月22日には、明石市沿岸で遊泳者の近くで航行したとして、神戸海上保安部が加古川市の40代男性を同条例違反と殺人未遂容疑で書類送検した。

 改正案の概要は県警ホームページなどで25日から公開される。同日~4月14日、パブリックコメントを募集する。(前川茂之)

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