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西宮市長選の立候補者の演説に耳を傾ける有権者=26日午後、西宮市内(撮影・斎藤雅志)
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西宮市長選の立候補者の演説に耳を傾ける有権者=26日午後、西宮市内(撮影・斎藤雅志)
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石井登志郎氏(右)の勝利に向けて拳を突き上げる、自民党兵庫県連会長の西村康稔衆院議員=25日午後、西宮市高松町(撮影・斎藤雅志)
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石井登志郎氏(右)の勝利に向けて拳を突き上げる、自民党兵庫県連会長の西村康稔衆院議員=25日午後、西宮市高松町(撮影・斎藤雅志)
若者の応援も力にして支持を訴える吉岡政和氏=24日午後、西宮市長田町(撮影・斎藤雅志)
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若者の応援も力にして支持を訴える吉岡政和氏=24日午後、西宮市長田町(撮影・斎藤雅志)
増山誠氏(左)の応援に駆けつけた日本維新の会の吉村洋文副代表=26日午後、西宮市甲子園町(撮影・斎藤雅志)
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増山誠氏(左)の応援に駆けつけた日本維新の会の吉村洋文副代表=26日午後、西宮市甲子園町(撮影・斎藤雅志)

 3人が立候補している兵庫県西宮市長選は27日、投開票される。今選挙では、県内の首長選でひときわ低さが目立つ投票率の行方も注目を集める。大阪府外で初の公認首長を狙って新人を擁立した日本維新の会は告示後、副代表の吉村洋文大阪府知事が西宮入り。元民主党衆院議員の現職には、自民党県連会長の西村康稔衆院議員が応援に駆けつけた。国政選挙並みの力の入れようは、有権者に響くか。(土井秀人、山岸洋介)

 前回2018年の同市長選の投票率は37・5%。11回連続で20~30%台と低迷し=グラフ、直近の市長選でも同県姫路市の45・8%(19年)、同県明石市の46・8%(同)を10ポイント近く下回る。

 文教住宅都市を掲げ、「住みたいまち」ランキングは常に上位だが、なぜか西宮市民が選挙に寄せる関心は低い。4年前には今村岳司市長(当時)が新聞記者に「殺すぞ」と発言した後、辞職した。8年前には同市選出の野々村竜太郎県議(同)が政務活動費の不正支出問題で「号泣会見」して物議を醸した。

 低投票率の理由にささやかれるのが「転勤族」の多さだ。15年の国勢調査で持ち家に住む世帯は57・3%で、姫路や明石に比べ10ポイントほど低く、転出入も多い。市の担当者は「一時的に住む人の割合が高く、投票に影響している可能性はある」とする。

 ベテラン市議は「転勤族や裕福な人が多く、行政への期待が薄いのではないか」と指摘。一方、ある陣営幹部は今回について「これほど新聞やテレビで大きく取り上げられる市長選は珍しい」と投票率アップを期待する。

     ◆

 立候補しているのは、無所属現職の石井登志郎氏(50)▽無所属新人で元県議の吉岡政和氏(47)▽維新新人で元県議の増山誠氏(43)。

 25日午後、マイクを握った西村氏は「勝手連で応援している」と、政党推薦を受けない石井氏への「支持」を強調。維新の党勢拡大を警戒し、与野党が事実上の相乗りで支援する形だ。

 一方で、市議会の自民系会派を3月に離脱した市議4人は、若者を中心に動員して吉岡氏を支援した。「維新でも野合でもない三つ目の選択肢を示す」と呼び掛けた。

 26日午後には吉村氏が演説に立ち、聴衆に「私が大阪市長になった時は無名で経験がなかったが、大きな改革を進められた」と自身の実績をアピールして増山氏への支持を求めた。

【特集ページ】西宮市長選、市議補選

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