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副市長2人の退任を発表する泉房穂市長=明石市役所
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副市長2人の退任を発表する泉房穂市長=明石市役所

 兵庫県明石市の泉房穂市長は28日、会見を開き、副市長2人の退任を発表した。主なやりとりは次の通り。

 -副市長2人が同時に「一身上の都合」で辞めるということだが、経緯は。

 「2人から3月末で辞めたいという話があった。私としては慰留したが、意思は固く、4月1日からの新年度を機に区切りを付けたいと。2人には長きに支えてもらい、感謝とねぎらいの言葉を贈りたい」

 -今後は統括理事で対応するということだが、副市長人事は。

 「副市長人事は議会の承認がいるので、議会とよく相談しながら、できるだけ空白期間をおかない形で対応したい。臨時議会を含め、できるだけ早い対応が望ましいと思う」

 -両副市長に問題やトラブルがあったのか。

 「私としてはそういう認識はない。新たな体制で、ということ。市長としてはジェンダーの平等推進の観点から対応してきたし、市長、副市長が全員同じ男性が占めているのは望ましくないと思っていた」

 -区切りというのは、新しい市の長期総合計画の成立や新年度に対してということか。

 「辞職はいきなりの話ではなく、かなりの期間相談はしていた。3月25日の本会議が終わり、最終的にそれをもっての対応になったということ。新年度予算も全会一致で認められるなどしていただいたのを見届けた上でということ」

 -市長から副市長に女性を入れたいと持ち掛けたのか。

 「1年ぐらい前に副市長の定員を増やし、女性を入れたいという話は両副市長にはした。ただ、実際に定員を増やすことには条例改正を伴い、議会の承認もいること。そう簡単ではないという議論はしていた」

 -両副市長からはかなり前から相談を受けていたということだが、本会議閉会日の3月25日にはどういう形で伝えられたのか。

 「2人からは年明けに話をされ、慰留していた。私としては25日の新年度予算可決まではしっかりやった上で決めようと話してきた。最終的には24日の議会運営委員会で議決の状況が確認できたので、その時点で長い間ありがとうございましたと受け止めた」

 -両副市長からはタイミングとして長期総合計画以外の理由は。

 「それ以上、以下でもない。ただ私に女性の副市長をという強い気持ちがあったのことを受け止めておられたのかと思う」

 -副市長が不在になるのはいつぶりか。

 「私が市長になった11年前、当時の副市長2人が退職し、1年不在だった」

 -副市長のポストに求めることは。

 「数多くあるが、庁内、議会、各種団体との調整は重要任務。そこはしっかりお願いしたい」

 -現在の両副市長には、議会との調整などに悩みもあったと思うが。

 「それは2人に聞いてほしい。明石市は新しい施策をするので、ご苦労はあったと思うが、その内容はご本人たちに聞いてほしい」

 -総務局長も辞める。幹部が一気に不在になるが市政に影響は。

 「ご家族の事情があり、私としては引き続きやっていただきたかったが、どうこういう立場にない。市長としてはどういう状況でもベストの布陣で安定的に持続可能な市政運営をする」

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