新型コロナウイルスの影響で2年連続で中止となった「神戸マラソン」(神戸新聞社など共催)の実行委員会は30日、神戸市中央区の兵庫県公館で総会を開き、3年ぶりとなる大会を今年11月20日に開催することを決めた。種目はフルマラソン(42・195キロ)のみで、定員は2万人。6月中旬にエントリーを開始する。10回大会を記念し、5年連続で落選した人が対象の「連続落選枠」(1500人)などを設ける。
コースは例年通りで、神戸市役所前を出発し、明石海峡大橋西側で折り返してポートアイランドでゴールする。スタート時のグループを例年の13から20に増やすほか、給水所の数も増やして密集を緩和する。
沿道での応援は日本陸上競技連盟の基準などに従って自粛を求めるが、コース沿いの公園などに応援スポットを設ける予定。
実行委会長の吉井道昭・兵庫陸上競技協会会長は「コロナと共存する大会運営の第一歩。市民もできる限りの応援で盛り上げてほしい」と期待した。
大会主催者の一員である県の斎藤元彦知事は昨年12月、第11回大会から主催を取りやめて協賛者に回る方針を示したが、詳細は決まっておらず、総会での説明や質問はなかった。(古根川淳也)