任期途中での退任を発表していた兵庫県明石市の和田満副市長(67)と宮脇俊夫副市長(61)が31日、市役所に別れを告げた。執務室前のエレベーターホールに大勢の職員が集まり、花束や思い出の写真をプリントしたボードを贈られた。
両氏は市職員出身。和田氏は1978年に入庁、政策部長や理事などを歴任。2012年7月に副市長に就任し、3期目の途中だった。宮脇氏は1983年に入庁。総務部長や政策局長を務め、19年5月に副市長に就任し、1期目の任期を約1年1カ月を残していた。
セレモニーで和田氏は「いい人たちに恵まれた」と語り、宮脇氏は「急な退職でご迷惑をおかけします。皆さんのおかげで信頼を大切に仕事ができた」と述べた。2人は職員たちに深々と一礼し、長年勤めた庁舎を後にした。(松本寿美子)