小学1年生が入学式で背負う新しいランドセル。今、性別による固定概念にとらわれないジェンダーレスなランドセルが注目を集めている。かつての「男は黒色、女は赤色」から抜け出し、男の子が赤色を選んだり、性別で分けないブランドが誕生したり。子どもの背中が時代を映している。(中島摩子)
「ランドセル国内製造販売本数1位」をうたうブランド「フィットちゃん」の「梅田ショールーム」(大阪市北区)。目を引くのが赤色のランドセル「ハンサムボーイDX」だ。2019年に販売を始めた男の子向けの商品で、フィットちゃんを扱うメーカー「ハシモト」(富山県)の企画責任者(62)によると「20年と21年を比べると、販売本数は倍増した」という。
この担当者は以前から赤色に着目し、約10年前にも販売したが、当時はあまり売れなかったらしい。
「子どもの世界に、男女による色の固定概念はないと思う。戦隊ものの衣装は赤色だし、男の子が赤色のTシャツを着たり、靴を履いたりするのは当たり前。しかし、ランドセルは駄目だった。子どもが赤色を選んでも、親や祖父母が止めていた。その流れが変わってきた」と話す。
創業125年のメーカー「黒川鞄」(富山県)が昨年、全国の4~5歳の計800人に実施したインターネットアンケートの結果がある。「何色のランドセルがほしいですか?」を複数回答で聞いたところ、男の子の10人に1人が赤色を選んだという。
多様な選択肢の提案は各メーカーで進み、兵庫県たつの市の「セイバン」は今年、スポーツブランド「プーマ」のロゴが入ったメタリックな赤色のランドセルを登場させた。昨年からは女の子向けの黒色ランドセルを販売している。
豊岡市に工房がある「羽倉ランドセル」は20年から、オーダーメードのランドセルを展開。21色を用意し、男の子の赤色や女の子の紺色の注文のほか、白や黄色も人気があるという。
◇
神戸市中央区に店舗がある「土屋鞄製造所」(東京都)で、昨年から話題を集めているのが「ジェンダーレス・ランドセル」と銘打った新シリーズ「RECO(レコ)」だ。
性別で分けないシンプルなデザインの8色展開。広報担当の高橋夏生さん(36)は「好きな色を選び、認めてもらえた経験が、自分らしさの形成につながる。ランドセル選びを通じ、誰がどの色を選んでもいいという価値観が当たり前になってほしい」と話す。
「フィットちゃん」の関連でも一昨年、ジェンダーレスな新ブランド「ARTIFACT(アーティファクト)」が誕生した。円や幾何学模様などをデザインし、黒色からパステルカラーまでそろうが、今シーズンはシルバーやゴールドが男女問わず人気という。
これらの潮流ついて、「草食系男子」や「おひとりさま」の言葉を広めたトレンド評論家で立教大学大学院客員教授の牛窪恵さん(54)は、背景に親世代の価値観を挙げる。
「今の親たちは子どもの頃の『男らしく、女らしく』の考えに疑問を持っていた世代。その後の青春時代は多様化の時代を生き、自分の子どもには個性は大事にしてほしいと願っている。それがランドセル選びにも反映されている」と話している。
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