副作用の少ないがん治療とされる「粒子線治療」の公的医療保険対象に、従来の小児がんなどに加え、大型の肝細胞がんなど5種類が4月から追加された。患者が多いがんも対象となり、従来は約300万円かかった自己負担が高額医療費の支援制度を使えば、多くは数万円から十数万円にまで抑えられる。粒子線治療のうち全国で唯一、陽子線と重粒子線の使い分けができる兵庫県立粒子線医療センター(たつの市新宮町光都1)は、大幅な利用増を見込む。(霍見真一郎)
■2種を使い分け
粒子線治療は放射線治療の一種だが、エックス線と比べてピンポイントでがんを攻撃でき、他の臓器への悪影響が少ないことが特長。また、エックス線は皮膚の表面近くで最も放射線量が多く、体の深部になるに従って減っていくが、粒子線は一定の深さで放射線量が最大になる特性がある。
陽子(水素イオン)を照射する手法と重粒子(炭素イオン)を使う手法の2種類があり、粒子線治療ができる国内24施設のうち、がんの位置や状態によって2種類を使い分けられる施設は同センターだけだ。2001年の開設から21年12月末までに治療した患者の内訳は陽子線が6559人、重粒子線は3212人。
■痛くもかゆくもない
粒子線治療は準備を含めても、1回10分から20分程度。麻酔も必要ないため、仕事や家事を続けながらの外来治療が可能だ。患者によって回数は違い、10~40回程度と幅があるが、回数が異なっても、粒子線治療費用は同額となる。精密に照射するため、患者一人一人に合わせて作った固定器具を使う。
照射中は痛くもかゆくもないが、副作用として、病巣に隣接する胃や腸から出血したり、皮膚が赤くなったりするケースがある。そのため、近年は病巣と臓器の間に隙間を作る「スペーサー」というシートを使って照射することも多い。
■肝がんや膵がんも
これまで医療費が300万円前後と高額なことが課題だった。保険適用は2016年度に始まったが、21年度時点の対象は、小児がん▽骨軟部腫瘍▽前立腺がん▽頭頸(けい)部がん-の4種類に限られていた。
だが今回、大型の肝細胞がん▽局所進行の膵(すい)がん▽肝内胆管がん▽局所進行の子宮頸部腺がん▽手術後に局所再発した大腸がん-の5種類が加わった。条件によって異なるが、医療費の自己負担が1割か2割の人で実質的な負担額は、入院治療の場合で6万円弱に下がることもあるため、利用増が見込まれるという。
同センターの沖本智昭院長は「粒子線治療が極めて有効な肝臓がんや膵臓がんに保険対象が広がったのは大きな節目。治療希望者は紹介状が必要となるため、主治医に相談してほしい」と話している。
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