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天海祐希×鈴木亮平が舞台「広島ジャンゴ」でW主演 5月大阪 カキ工場から西部劇へ舞台一転

2022/04/07 17:15

 広島のカキ加工場で幕を開けたドラマが一転、西部劇の世界へ-。そんな意表を突く舞台のタイトルは、「広島ジャンゴ2022」(5月6~16日、大阪・森ノ宮ピロティホール)。主演を天海祐希と鈴木亮平が務め、「社会と闘う女性」を描く作品だ。

 作・演出は神戸出身の蓬莱竜太。もともと、広島市文化財団のプロジェクト「演劇引力廣島」の一環で2017年に上演された脚本をリニューアルした。

 天海が演じるのは、カキの加工場で黙々と殻をむくパートのシングルマザー。鈴木は、残業も懇親会も断る彼女に手を焼くシフト担当という役どころ。工場長との間で板挟みとなって酔いつぶれると、なぜか彼女はお尋ね者「ジャンゴ」、自分は言葉をしゃべる馬「ディカプリオ」に。西部の町・ヒロシマで、住民を支配する男たちとの対決に巻き込まれていく-。

 「西部劇の形を取っているが、現代につながる話」と天海。同調圧力やドメスティックバイオレンスなどの問題を浮かび上がらせつつ、「最後に希望があるのが蓬莱さんらしい」と話す。

 鈴木の蓬莱作品への出演は、2019年の「渦が森団地の眠れない子たち」に続き2回目。西宮出身で、蓬莱とは同郷という接点もあり、「ぜひまた一緒にやりたいと思っていた」という。今回は、大柄な外見から求められがちなヒーロー役と異なり、「色のない、物語を回す役なのがうれしい」と笑顔をみせる。

 劇中で飛び交う広島弁もアウトロー映画で経験済みだが、「普通の男性のしゃべる広島弁なので、強いイメージを出さないように」と模索。課題に挙げる歌う場面も、天海から「物語の中に入っていけば大丈夫」と激励を受けていた。

 共演は仲村トオル、野村周平、藤井隆ほか。

 立ち見席のみ、9800円。キョードーインフォメーションTEL0570・200・888

(田中真治)

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