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会見であいさつする代表理事の高橋守雄さん(中央)と副代表理事の村松淳司さん(左)=神戸市中央区東川崎町1
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会見であいさつする代表理事の高橋守雄さん(中央)と副代表理事の村松淳司さん(左)=神戸市中央区東川崎町1

 神戸や東北の有志らが「全国災害ボランティア支援機構」を設立し、9日、神戸市内で会見を開いた。風水害や地震などが相次ぐ中、阪神・淡路大震災を原点に始まった災害ボランティアの裾野を広げるため、環境整備に力を注ぐ。

 3月末で「ひょうごボランタリープラザ」(神戸市中央区)所長を退任した高橋守雄さん(73)が代表理事を務め、副代表理事にはボランティアに詳しい東北大の村松淳司教授(63)が就任。東日本大震災の被災者や、ボランティアに励む神戸学院大の学生も加わり、役員11人で発足した。今後、会員を募る。

 会見で高橋さんは「ボランティアの宿泊費などを助成する制度を全国に拡大させたい。大学生が大規模災害のボランティアに参加すると、単位認定される仕組みも広げたい」と話し、国に要望する考えを示した。村松教授は「地方で災害が起こると、都市部から遠くて集まりにくい。コロナ禍もあり、ボランティアに行く学生が少なくなっている」と課題を挙げた。

 機構はボランティア人材の育成にも力を注ぐ。理事となった宮城県名取市の長沼俊幸さん(59)は「兵庫のボランティアとは、東日本大震災からの11年で友だちのような付き合いになり、ものすごい力になっている」と、活動への意欲を示した。(上田勇紀)

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