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ワクチン3回目、18~64歳の接種進まず 県庁所在地「完了時期未定」が42%

2022/04/10 06:00

 新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、都道府県庁所在地の47市区のうち神戸など31市(66・0%)が、18~64歳の現役世代の接種率が3月末時点で20~30%程度だったことが9日、共同通信の調査で分かった。2回目を打った住民の大半が3回目を打ち終える時期を尋ねると「見通し立たず」との答えが20市区(42・6%)に上った。

 接種率向上の課題(複数回答)では「副反応への懸念払拭(ふっしょく)」(40市区)が最多。「3回目の意義が浸透していない」(31市区)、「有効性・安全性に関する政府広報が足りない」(27市区)が続いた。

 コロナ感染が再拡大し始める中、接種促進への苦慮がうかがえる。

 調査は3月29日~4月7日、47市区(東京は新宿区)を対象に行った。

 18~64歳の接種率は7市が約20%、8市が約25%、最多の16市が約30%と回答し、ここまでで3分の2を占めた。約35%を打ち終えたとしたのは8市で、約40%は3市区。約45%は岡山を含む5市だった。神戸は、18~64歳の住民について約30%、65歳以上は約80%と回答した。

 一方、65歳以上の高齢者については40市区が約80~90%の人に打った。

 2回打った人は全人口の約8割。このうちの9割程度の人が3回目を打つと全人口の7割が3回目完了者となる。これを踏まえ、調査で「3回目の接種率が全人口の7割を超えるのはいつごろか」を聞いた。

 見通しが立たないと答えたのは仙台、大分を含む20市区。前橋は「必要な体制は用意しているが、若年層を中心に伸び悩んでいる」と説明した。

 札幌やさいたまなど12市は「5月中」、神戸などを含む6市は「6月中」と答えた。

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