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神戸運輸監理部が入る神戸第2地方合同庁舎=神戸市中央区
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神戸運輸監理部が入る神戸第2地方合同庁舎=神戸市中央区

 北海道・知床沖の観光船事故を受け、神戸運輸監理部は25日、遊覧船を運航する兵庫県内の事業者に緊急の安全点検を開始した。乗船定員が一定以上の遊覧船を運航する13社を対象に、同監理部の職員が事業所などに出向いて運航に関する定めが守られているかなどを確かめる。

 国土交通省からの通知に基づき実施。同監理部によると、旅客船の運航を届けた全社に「安全管理規程」があり、風速や波の高さなどに応じて出港を見合わせる「運航中止基準」などが決められているという。

 この日の点検は神戸港に停留する1隻を対象に行われ、神戸海上保安部の職員も同行。安全管理規程に沿った運用や救命器具・法定書類の適切配備-などを確かめた。県内で旅客船を運航する全135社には自主点検表を発送。安全な運航を行うための手順に関し、各社にチェックを求めた。

 同保安部も、旅客船を運航する15者が加盟する「神戸旅客船協会」(神戸市中央区)に対し、事故の概要説明や安全運航に関する注意喚起を行った。

 また、観光船の乗客名簿に県内在住者が含まれていたことについて、兵庫県の斎藤元彦知事は同日の会見で「北海道庁と連携し、情報収集に努める。必要があれば、こころのケアセンターにつなぐなど丁寧に対応したい」と話した。

(竜門和諒、高田康夫)

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