「第72回姫路お城まつり」の大パレードが21日、世界文化遺産・国宝姫路城(兵庫県姫路市本町)周辺で開かれた。新型コロナウイルス禍や東京五輪のため、通常開催は3年ぶり。姫路藩の大名行列が再現され、白亜の天守を背景に華やかな装束で往時をしのばせた。
地元団体でつくる奉賛会が主催した。姫路城と姫路駅を結ぶ大手前通りの約300メートルで、市民団体などが歌や踊りを披露した。
大名行列は、姫路藩7代藩主・酒井忠顕が、江戸に向かう様子を描いた絵図などを基に、姫路市が衣装や道具を復元した。公募で選ばれた同市民ら約80人が、太鼓の音に合わせて厳かに歩みを進めた。
家族で訪れた同市北原の男性会社員(48)は「夏の訪れとお城の長い歴史を感じられた」と話した。まつりは22日まで。(山本 晃)