神戸市出身の元新聞記者稲垣暁(さとる)さん(61)が阪神・淡路大震災の被災体験を教訓に、移住した沖縄で防災活動や被災地支援に取り組んでいる。地元の学生らと子どもの貧困やヤングケアラーの問題にも現場主義で関わり、「震災で手助けができなかった分、今いる場所でよりよい地域づくりの実践につなげていきたい」と力を込める。(久保田麻依子)
稲垣さんは震災当時、毎日新聞大阪本社の記者だった。神戸市東灘区の自宅は全壊。2本のフィルムとカメラを手に外に飛び出したが、「町の惨状を前に手が震えてレンズを向けられなかった」。
がれきの中から助けを呼ぶ声も、上空を飛ぶ報道ヘリの音にかき消された。じくじたる思いと無力感にとらわれたという。
ボランティアとして仮設住宅にコメを届け、被災者の話に耳を傾けた。独居高齢者や障害者も多く、「死んでしまいたい」と漏らす人も。孤立する入居者の窮状を目の当たりにし、「たまたま生かされた自分の命を地域に還元しよう」と決意した。
通信教育で社会福祉士の資格を2005年に取得。震災10年にあたる同年、44歳で退職し、妻の古里である沖縄に移住した。現在は那覇市に暮らす。
防災士の資格も取り、大学の非常勤講師などを務めながら、学生とフィールドワークを重ねた。防災だけでなく、子どもの貧困問題やシングルマザーの生活実態調査、米軍基地のある自治体のまちづくりなど分野は多岐にわたる。
東日本大震災の被災地も繰り返し訪ね、遺族や被災者との交流を重ねてきた。「大切な人を失い、つらさや怒りをどこにぶつけていいのか分からない人たちにそっと寄り添う。そんな存在でいたかった」という。
活動を続ける中で気付いたのは、土地それぞれの風土や慣習に合った防災の知恵があるということ。例えば近年、豪雨などの災害発生を前提として事前に行動する「タイムライン防災」が提唱されているが、「台風の多い沖縄では昔から、台風接近の数日前から何をしておくべきかが体に染みついている」と稲垣さんは言う。
また、保存食を定期的に消費しながら備蓄する「ローリングストック」の考えも、沖縄古来の食文化に通じるものがあると関心を深める。
地元・沖縄を中心に年数十回の講演活動も続ける稲垣さん。「神戸の震災が僕の生き方を変え、沖縄で多くの人に育てていただいた。全国どこでも、その土地の生活に合った防災がある。備えの重要性を発信し続けていきたい」
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