4月から放送を開始したNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(総合=月-土曜午前8時)の効果で、沖縄グルメが人気を呼んでいる。沖縄料理がテーマのドラマで、南国の味が登場する度に話題となり、神戸の専門店に食材を求める客が訪れている。恩恵は新型コロナウイルス禍で苦戦が続く飲食業界へも波及。沖縄県の本土復帰50年の節目に明るい話題を提供している。(津谷治英)
島豆腐、ゴーヤー、ミミガー、泡盛…。赤い瓦屋根をデザインした棚をはじめ、南国ムード満点の店内に所狭しと食材が並ぶ。
神戸市中央区の沖縄物産店「わした神戸三宮店」。店主の谷田和彦さん(67)は「最近の売れ筋は『さーたーあんだーぎー』。こちらでは珍しいスイーツです」と紹介してくれた。
「ちむどんどん」は本土復帰前の沖縄本島北部の「山原(やんばる)」地方が舞台。黒島結菜さんが演じるヒロインの暢子が、豊かな自然の中で成長し、料理に開眼する。やがて東京で夢を追いかける。「ちむどんどん」は、胸がわくわくする-という意味だ。
谷田さんによると、ドラマに登場したメニューが、その日の午後にはヒット。主人公の家族が沖縄そばをすすった日は、そばが1日で20食売れた。ヒロインがゆし豆腐を食べると豆腐が売れ、ミミガーが食卓に上がるとミミガーが人気に。いずれも昨年の倍以上の売れ行きで、仕入れて即完売の商品もある。
「珍しい料理が多く、苦手と思っていた人も、おいしそうに食べる場面に刺激され、食欲がそそられるみたい。ドラマさまさまです」と谷田さん。さっぱり味で知られる南国酒の泡盛は、ドラマと連動した限定酒が好調という。
開店して18年。当初は沖縄出身者の客が多かったが、沖縄への観光客が1千万人を突破した2018年ごろから、本土生まれの客も増えた。今は半分を占める。
さんぴん茶を購入した神戸市東灘区の主婦(38)は、琉球料理専門の居酒屋で食事をしてからファンになった。「ゴーヤーチャンプルーが好き。南国の自然を感じさせてくれる味で、オリオンビールによくあう」と感想。旅行を計画したが、新型コロナ禍で3回断念した。「今年の夏は石垣島に行って、きれいな海を見たい」と夢を膨らませる。
今年は沖縄の本土復帰50年の節目とも重なり、谷田さんはセールを企画。「新型コロナで現地の観光業界はダメージを受けている。沖縄をPRして微力ながら支援したい」
「ちむどんどん」効果は新型コロナ禍で苦境にあえぐ飲食店業界の一助になっている。神戸市内で沖縄料理専門の居酒屋「金魚」を運営するワールドワン(同市中央区)は、通信販売で「海ぶどう」「アグー餃子」などを扱う。4月以降の売り上げは1~3月期の倍という。同社は「居酒屋部門も客足が戻ってきた」と喜ぶ。
通販は現地のオリオンビールも好調で、利用者(アクセス)は4月以降、30%伸びた。中でもケース販売は1・5倍増。同社は復帰50年記念のビールも発売し、積極策を打ち出す。
沖縄県マーケティング戦略推進課が2年前、同県内の主要メーカーを対象に調査したところ、地元産食品は県外での販売額を順調に伸ばしている。菓子類は12年からの7年で2倍、飲料は1・5倍。同課は「ちむどんどん効果でコロナ禍の減少を挽回したい」としている。
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