上方落語の定席、神戸新開地・喜楽館(神戸市兵庫区)は3日、4周年を迎える7月11日にキャラクター「メリケンさん」像を設置すると発表した。同日から、名誉館長の桂文枝さんらが出演する1週間の特別公演を催し、新型コロナウイルス禍で続けていた約半数の席数制限も解除する。
メリケンさんは、地元出身の桂あやめさんが「大阪・新世界の『ビリケンさん』のようなシンボルを」と開館時にデザイン。兵庫区が地域活性化の一環として、像の制作を提案した。
港町・神戸らしい青い着物に波模様の帯で、高さ約55センチの正座姿。足の裏をなでると御利益があるというビリケンさんに対し、慣用句の「膝が笑う」から、膝をなでると、落語家の笑い声がする仕掛けを設けた。
除幕式は7月11日午後1時から。客席もほぼコロナ禍以前の199席で運営するため、あやめさんは「喜楽館と街に活気が戻れば」と来場を呼びかけた。
特別公演は、文枝さん▽笑福亭仁智さん▽笑福亭松喬さん▽桂文珍さん▽笑福亭福笑さん▽桂福団治さん▽笑福亭鶴瓶さん-の豪華メンバーがトリを務め、初日と千秋楽は口上がある。午後2時開演、3千円。喜楽館TEL078・335・7088
(田中真治)









