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ヨットで単独無寄港の太平洋横断に成功した堀江謙一さん=4日午後2時52分、大阪湾
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ヨットで単独無寄港の太平洋横断に成功した堀江謙一さん=4日午後2時52分、大阪湾
新西宮ヨットハーバーに到着し、集まった人たちに手を振る堀江謙一さん=4日午後5時18分、西宮市
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新西宮ヨットハーバーに到着し、集まった人たちに手を振る堀江謙一さん=4日午後5時18分、西宮市
神戸新聞NEXT
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 ヨットで単独無寄港の太平洋横断を目指して3月に米サンフランシスコを出航した海洋冒険家堀江謙一さん(83)=兵庫県芦屋市=が4日、ゴールに設定した紀伊水道を経て、拠点にしている新西宮ヨットハーバー(同県西宮市)に到着した。69日間、航行距離約8500キロの航海。挑戦をサポートした事務局によると、世界最高齢での記録達成となった。

 堀江さんは1962年、世界初のヨットによる単独無寄港太平洋横断を達成。帰国後に執筆した航海記「太平洋ひとりぼっち」はベストセラーになった。

 堀江さんは和歌山県の日ノ御埼と徳島県の伊島を結ぶ紀伊水道上の線に設定したゴールに4日午前2時39分に到達。迎えの船に乗る人たちに祝福され、元気に手を振って応えていた。電話取材に「大過なく無事に帰って来ることができ、大変うれしく思っている。皆さんの応援を頂きありがたい。(帰宅したら)ゆっくりお風呂にでも入りたい」と話した。

 紀伊水道からは迎えの船にロープでえい航され4日午後5時ごろ、同ハーバーに到着。堀江さんはヨットをゆっくりと接岸後、岸壁に集まった多くの人に船上から手を振った。ヨットはハーバー内に停泊し、堀江さんは5日に検疫などの手続きをした後、帰港セレモニーや記者会見を開く。

 堀江さんは3月27日に全長約6メートル、重さ約1トンの「サントリーマーメイド3号」で米国を出航した。船内の電源はソーラーパネルで賄い、衛星を介した通信でスタッフらと連絡を取りながら航海。4月中旬にハワイ沖を通過し、6月上旬の日本到着を目指していた。

 62年の太平洋横断後も数々の航海に成功。直近の挑戦は2008年で、波の力だけで進む波浪推進船で米ハワイから約7千キロを航海し、紀伊水道にゴールした。

 今回は60年前とほぼ同じ寸法のヨットで、日本からサンフランシスコに至った当時とは逆のルートをたどった。

堀江謙一さん
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