兵庫・播磨灘でシラス漁が始まり、各地で天日干し作業が本格化している。初夏の青空と、せいろに広げられた白いシラスが海辺に鮮やかなコントラストを描き出している。
シラスはカタクチイワシなどの稚魚。塩ゆでした釜揚げシラスや、それを柔らかめに乾かしたシラス干し、さらに乾燥させた上干ちりめんなどに加工される。
今年の漁は大阪湾で5月9日、播磨灘で今月2日に解禁された。淡路市育波の育波漁港では初日、約5千かご(1かご28キロ入り)が水揚げされる豊漁に。普段より多い約350かごを買った加工業者「北淡水産」は、同市野島平林の加工場でせいろを広げた。2~3時間で乾いてはまた次を並べ、夕方までフル稼働だった。
盆休みを除いて12月ごろまで。同社の柿本亜美社長は「この調子で漁が続きますように」と話した。(吉田敦史)









