• 印刷
兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5
拡大
兵庫県庁3号館=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県と県教育委員会は9日、高校生向け奨学金や、ひとり親世帯などへの貸付金の回収業務を委託している会社「中央債権回収」(東京)のサーバーが、コンピューターウイルスに感染したと発表した。保管されていた氏名や滞納額などの情報が暗号化され、取り出せない状態となったが、今のところ外部への流出など被害は確認されておらず、一部の業務は別のサーバーで継続しているという。

 県などによると、感染が判明したのは5日で、身代金要求型のウイルス「ランサムウエア」によってサーバー内のファイルが暗号化されていた。

 感染したサーバーで管理していたのは、奨学金は「高等学校奨学資金」など3種類で、回収困難な約2800件分の氏名、生年月日、住所、電話番号、滞納額、交渉記録などが含まれていた。貸付金は「母子父子寡婦福祉資金貸付金」で、借受人や連帯保証人ら計約300人分の名前、住所、貸付金の金額などがあった。

 県には6日に連絡があった。現時点で被害は確認されていないが、情報流出の可能性もあるため詳細な調査とセキュリティー強化を指示しているという。(田中陽一、古根川淳也)

もっと見る
 

天気(10月10日)

  • 27℃
  • 20℃
  • 10%

  • 25℃
  • 18℃
  • 10%

  • 27℃
  • 19℃
  • 20%

  • 28℃
  • 17℃
  • 10%

お知らせ