別れのあいさつは特大メッセージで-。「41年間ありがとう 中央区役所は7月19日に移転します」。神戸市の同区役所(同市中央区雲井通5)が庁舎の窓に区民への感謝の思いを張り出している。
現庁舎は1980年12月、中央区の誕生に伴い稼働。図書館や会議室などが併設され、交通の便も良く市民に親しまれてきた。
一方で神戸・三宮では、2021年4月に開業した神戸三宮阪急ビルを皮切りに再整備事業が本格化。同区役所もその一環で、市役所3号館跡(同市中央区東町)に移り、新たな庁舎を構える。
メッセージは職員の発案で、庁舎南側の2~6階の窓に1文字ずつ掲示。移転前の業務最終日は7月15日だが、メッセージは同月下旬ごろまで掲げられる。庁舎1階では現在、41年に及ぶ区の歴史を写真と年表で振り返る企画展を実施している。
多目的ホールを備えた新庁舎は地上12階、地下1階。神戸都心部をつかさどる行政の新たな顔として7月19日、再スタートを切る。(坂井萌香)